「飛鳥III ひどい」
このキーワードで検索している時点で、たぶんもう予約は済んでいて、あとは乗るだけ。
なのに、なぜか手が止まって検索窓に打ち込んでしまった——そんな夜、ありませんでしたか。
私たちも同じでした。人生で一番奮発した旅行だったからこそ、
「せっかくのハネムーンで、もし失敗だったらどうしよう」
という不安が、乗船直前になって急に大きくなったのを覚えています。
2026年8月下旬、横浜発着で室蘭・函館に寄港する5泊6日のクルーズに、20代夫婦のハネムーンとして乗船してきました。
先に結論を言うと、「ひどい」とは全く思いませんでした。

私たちは満足でした!
また乗りたい!
レストランを全制覇したい!
ただ、それは私たちの性格や旅の目的に、たまたま合っていたから、というのも正直なところです。
だからこそこの記事では、良かったことも、事前に知っておきたかったことも、紹介していきます。
読み終わる頃には、「自分たちに合うかどうか」がきっと判断できるはずです。
そもそも、なぜ「ひどい」「最悪」と検索されるのか
飛鳥IIIについて調べていくと、不満の多くは長年「飛鳥II」に乗ってきた人からの声だと分かってきます。
船内の情報誌「アスカデイリー」の配布方法が変わったこと、催し物のスケジュールが飛鳥IIよりゆったりしていること——
つまり「勝手を知っている船が変わってしまった」ことへの戸惑いです。
私たちのように、飛鳥IIIが人生初めての客船クルーズだった夫婦にとって、この「変化」はそもそも比較対象がありません。
だからこそ、同じ船に乗っても、感じ方が全然違うんじゃないか。それがこの記事を書こうと思ったきっかけです。
それに、こうも思うんです。
飛鳥IIがあれだけ「サービスがいい」「情緒がある」と言われるのは、就航から30年以上、たくさんの乗客とスタッフが積み重ねてきた歴史があるからだと思います。
今の飛鳥IIIには、まだその歴史がありません。
でも裏を返せば——その歴史を、これから自分たちが作っていく側になれるということでもあります。
そう考えると、なんだかわくわくしませんか??
検証①:本当に揺れる?酔い止めは必要か
太平洋の終日航海日、正直しっかり揺れは感じました。
「大きな船だから平気」というのは、少し楽観的すぎたかもしれません。無ではないです。
私はもともと乗り物酔い全般が苦手なタイプなので、酔い止めは必須でした。
酔い止めを勧めてくださったクルーズ乗船者の全ての先輩たちに感謝しています!
ギリギリまで準備していなかったのですが、酔い止めを勧める声がインターネットに多く、購入した上で乗船しました。
逆に言えば、対策さえしっかりしておけば、普段酔いにくい人はもちろん、私のように酔いやすい人でも問題なく過ごせるレベルだったと思います。
船酔い対策について詳しくまとめた記事もあるので、心配な人はあわせて読んでみてください。


検証②:飛鳥IIより暇って本当?


これが今回一番伝えたいことかもしれません。
結論として、「暇で仕方なかった」ということは、全くありませんでした。
飛鳥IIと比べてスケジュールが空いている、というのは事実のようです。
ただ、それを「暇」と感じるかどうかは、かなり性格によると思います。
私たちはもともと予定をぎっしり詰めるより、余白を楽しむタイプ。
夫婦で部屋やバルコニー、ラウンジで過ごす時間そのものが、旅の目的の一つでした。
下船した後も、「バルコニーでアニメを見るあの時間が、本当に贅沢だったね」と話しています。
ラウンジに長く座っていると、生演奏が始まったり、講演会が開かれたりして、「ちょうどいいタイミングで」と思うことが何度もありました。
寄港地によっては観光スポットがそれほど多くない場所もあります。
そういう時は無理に予定を詰めず、「今日は船でゆっくりする日」と割り切る選択肢もある、というのが乗ってみての実感です。
判断基準はこうだと思います。
「何かしていないと落ち着かない」タイプなら物足りなく感じるかもしれません。
「予定がないこと自体を楽しめる」タイプなら、飛鳥IIIのこのゆるさは、むしろ心地よいはずです。
実際に宿泊したアスカバルコニーのお部屋の紹介は関連記事で紹介しています。


検証③:エンタメは少ない?
どこにいても生演奏が聞こえてくる、というのが飛鳥IIIの印象です。
にぎやかなショーというより、生演奏を聴きながら自分の考え事に没頭できる、贅沢な時間という感じでした。
私たちはもともと大きく騒ぐタイプではないので、このバランスはちょうどよかったです。
逆に、にぎやかなエンタメを求めている人には、物足りなく映るかもしれません。
検証④:レストラン予約が客室グレードで制限されるって本当?
これは乗る前に知っておいてほしかった、と正直思った点です。
飛鳥IIIにはスペシャリティレストランがありますが、予約できる回数が客室のグレードによって決められています。
私たちが泊まったのは一番スタンダードな「アスカバルコニー」。
乗船前のオンライン予約で確保できたのは1回だけでした。
面白かったのは、その1回で予約が取れたのが「海彦」の、函館寄港日の夜だったこと。
おそらく、寄港地に停泊している日は多くの人が下船して外で夕食を楽しむので、船内レストランの予約が空きやすいのだと思います。
寄港日の夜を狙うと、予約が取りやすいかもしれません。


それ以外の食事は、予約なしで入れるレストランを利用しました。
「全部込みの料金じゃないの?」と感じる人は一定数いると思います。
ただ裏を返せば、上のグレードを取れば予約できる回数が増えるということでもあるので、食事を旅の主役にしたい人は客室のランクアップを検討する価値があると思います。
料金の全体像については、総額を公開しているこちらの記事も参考にしてください。


検証⑤:20代だと浮く?客層のリアル


心配していたほど、浮いた印象はありませんでした。
乗客それぞれが、思い思いの時間をそれぞれのペースで楽しんでいる、という空気感です。
誰かに合わせて盛り上がる必要も、逆に浮かないよう気を張る必要もありませんでした。
客層の詳しいレポートはこちらの記事にまとめています。


正直に「ここは事前に知りたかった」と思ったこと


ここまで良い面を中心に書いてきましたが、公平のために気になった点も書いておきます。
船内イベントの情報は、乗船前だともう少し知りたかった
事前に一つだけ、「これはもう少し情報が欲しかったな」と思ったことがあります。
もしかしたらクルーズ業界では当たり前なのかもしれませんが、船内でどんなイベントがあるのか、乗船前にはほとんど分かりませんでした。
そのため、「一日のスケジュールはどうやって計画しよう」「衣服はそれによっても変わるんじゃないか」と、計画や必要なアイテムを予想しづらかったのが正直なところです。
※公式サイトの持ち物案内ページを見れば分かったので、結果的には困りませんでした
ただし、これは「乗ってからの案内」がなかったという意味ではありません。
むしろ逆で、乗船してからのスケジュール案内は、毎回きちんと行き渡っていました。
- 部屋のテレビでスケジュール確認
- 船長による朝のアナウンス
- 船内の掲示板
- 寄港地からの出航・集合時間は、その日によって変わる可能性がありますが、必ず船内アナウンスでお知らせ
- 船内新聞「アスカデイリー」が紙で毎日更新され、エレベーター付近に設置
- 船内Wi-Fiが繋がる環境なら、アスカデイリーをPDFでダウンロードできるページもあり
出航や集合の時間は天候や予定によっても変わるので、最初は少し不安になるかもしれません。
でも、アナウンスは毎回きちんと行き渡っていたので、「気づいたら船に置いていかれていた」なんてことは心配しなくて大丈夫です。
乗ってすぐの1〜2日は情報の入手経路が複数あって少し戸惑いましたが、「部屋に戻ったらまずテレビをつける」「タブレットでアスカデイリーを確認する」というルーティンができれば、あとは全く困りませんでした。
飛鳥Ⅲと飛鳥Ⅱを飛鳥Ⅲにだけ乗ったことがある私が比較してみました。興味がある方は確認してください。
レストランスタッフ間の連携
レストランで、スタッフさん同士の連携がうまくいっていないのかな、と感じる場面が何度かありました。
私たち自身が実害を受けたわけではありません。
ただ、就航してまだ日が浅い船なので、そのあたりは今後さらにこなれていくのかもしれません。
実際、レストランで案内と逆方向に進みそうになった時や、船内で道に迷った時は、その都度スタッフの方に声をかけて助けてもらえました。
まとめ:飛鳥IIIをおすすめできる人・迷ったほうがいい人


ここまで検証してきて感じたのは、飛鳥IIIの「評判の分かれ方」は、船の良し悪しというより旅先での過ごし方の好みの違いだということです。
向いていると思う人
- 予定を詰め込まず、余白そのものを楽しめる人
- 生演奏や読書など、静かな時間を過ごすのが好きな人
- 20代・30代でも、周りを気にせず自分たちのペースで過ごしたい人
もう少し検討したほうがいいかもしれない人
- 毎日予定がぎっしり埋まっていないと物足りない人
- にぎやかなショーやアクティビティを重視したい人
- 好きなレストランに何度も通いたい人(客室グレードのランクアップも検討を)
私たち夫婦にとっては、「ひどい」どころか、ハネムーンの選択として本当に良かったと思っています。同じように検索して不安になっている人の参考になればうれしいです。
終日公開日の1日のスケジュールをそのまま公開しています。予定作成に困っている方は、ぜひ確認してみてください。


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